1.日経新聞を読むためのポイント
日経新聞は、ビジネスパーソンのバイブルとも言える新聞です。読み慣れれば経済や金融に関する動向を知ることができるので、今後の予測も立てられるようになります。
しかし、慣れるまでは記事の内容を理解することが難しく、「なんとなく読んでいるだけ」という方も多いのではないでしょうか?
特に、社会人になって日経新聞を読み始めた方、就職活動に向けて日経新聞を読んでいる方は、「記事の内容が難しくて理解できない」、「何をどう読めば良いのか分からない」と感じているかもしれません。
そこで、このページでは日経新聞の読み方について解説していきます。
新聞の読み方にはコツがありますから、しっかり理解した上で実践してみましょう。
1-1.「何のために日経新聞を読むのか」をハッキリさせる
まず、最も重要なことは、日経新聞を読む目的をハッキリさせるということです。目的がハッキリしていれば、自ずと自分に必要な情報、読むべき記事が分かってきます。
例えば、今後の資産運用のために知識を増やすことが目的であれば、マーケット総合面が役立ちますし、経済記事に慣れることが目標であれば、「きょうのことば」や「回転いす」といった比較的読みやすいコーナーから入ると良いかもしれません。
このように、目的によってその人が読むべき記事は変わります。
そのため、「何のために日経新聞を読むのか」という点があやふやだと、ただ漫然と読むだけになってしまい、知識が蓄積されることはありません。
1-2. 見出しを眺めて興味のある記事だけ読む
「全部の記事を読もう!」と考えるのではなく、自分が関心を持った記事だけ読むという点も重要です。なぜなら、日経新聞の朝刊は新書2冊分と同じボリュームがあるため、全記事を熟読すると1日近くかかることになるからです。
従って、まずは見出しを眺めて、興味を持った記事だけを読み進めて行きましょう。
見出しに興味を持ったら、次はリードと呼ばれる最初の段落を読みます。
リードには、その記事の結論が書かれていますから、そこまで読めば、ある程度の内容は把握できるはずです。
その時点で「自分には必要のない情報だ」と感じる記事であれば、最後まで読む必要はありません。
1-3. お気に入りのコーナーを見つける
お気に入りのコーナーが見つかると、日経新聞の購読が楽しくなるかもしれません。日経新聞には、「私の履歴書」という著名人の出生から現在までの半生を描いたコラムなど、様々なコーナーがあります。
他にも、火曜の金融面には「マネー役立ち事典」という解説記事がありますし、先に挙げた「きょうのことば」や「回転いす」も良いでしょう。
毎日読みたくなるコーナーを1つでも見つけておけば、記事の内容が難しいと感じても、継続して読もうという気持ちが起こるのではないでしょうか。
2.「まずは1面の記事から読む」って本当?
新聞の1面には、重要なトピックが掲載されており、目次のような役割を果たしています。そのため、その日に起こったニュースの全体像をつかむためには、まず1面から読み進めて行くことが重要です。
日経新聞の場合、1面を読めば経済ニュースの概要が理解できますから、そこで興味を持った記事があれば、さらに深掘りしていくこともできるでしょう。
日経新聞を読んでいる方の大半は、「最新の経済情報を知りたい」という気持ちがあるはずです。
1面の構成は、そんな方が理解しやすいように工夫されていますから、初めに読むことで、効率よく情報収集をすることができます。
2-1.1面の記事は事実関係が主
1面だけ読めばOKなのかと言うと、そうではありません。1面の記事は、「何が起こったか」という事実関係がメインの内容です。
そのため、そのニュースの背景など、ある程度の予備知識がないと内容を理解できないこともあります。
また、「どうしてそんな事が起こったのか」、「今後どうなっていくのか」といった点を理解するためには、他の記事を読む必要があるかもしれません。
繰り返しになりますが、1面というのは、あくまでも「重要ニュースの概要」なのです。
日本経済や世界経済の動向をつかむことはできますが、その背景を理解し、今後の予測を立てるためには、1面だけでは不十分だと言えます。
2-2.3面と合わせて読むことで理解が深まる
では、1面と合わせてどの記事を読めば良いのでしょうか?それは、3面(総合面)です。
日経新聞の3面では、「ニュースを深く、やさしく」をコンセプトに、事実関係だけでなく背景や今後の展望までが分かりやすく解説されています。
従って、3面の記事を読むことで、1面の内容をより深く理解することができるのです。
また、ある程度日経新聞に慣れている方であれば、3面の「3点読み」をしても良いかもしれません。
その際、読むべき記事は以下の通りです。
@相深層
経済や社会のニュースを深く掘り下げたコラムです。「なぜそうなったのか」、「今度どうなりそうか」といった点も解説されています。
A最も大きい見出しの記事
経済全体の流れをつかむために重要なニュースです。Bきょうのことば
最新のIT用語から経済用語までニュースのキーワードをピックアップして解説するコーナーです。毎日読むことで「1日1語」覚えていくことができます。
3.日経新聞には正しい読み方がある
ここまでは、日経新聞を読む際の基本的なポイントについて解説しました。次はもう少し詳しく、正しい読み方、読み方のコツを紹介していきます。
経済や産業は日々成長を続けており、頻繁に新しい出来事が起こります。
その情報をしっかりと吸収するためにも、日経新聞の正しい読み方を身につけて、仕事や生活に活用していきましょう。
3-1.参照記事や関連記事を読む
日経新聞を読む際は、まず1面→3面という順で読み進めていくことが基本です。ただし、上でも説明した通り1面の記事の内容は、予備知識がないと理解できない場合もあります。
そのため、3面以外の関連記事や参照記事を合わせて読むことも忘れてはなりません。
関連する記事を読めば世の中の動きがつかめすし、これまでの経緯も理解しやすくなるため、今後の予測を立てることもできるようになります。
日経新聞の1面には、「関連記事や参照記事が何面に掲載されているか」という点が記載されていますから、気になるニュースに関しては、他の記事やデータを関連付けて読むクセをつけましょう。
3-2.インターネットと併用して効率的な情報収集
日経新聞の記事は、読者が理解しやすいように工夫して作成されていますが、理解できない言葉は出てきます。この時に大切なことは、分からない言葉をなんとなく理解したつもりで読み進めるのではなく、インターネットなどを使い、しっかりと調べながら読むということです。
よく分からない言葉の意味を調べておけば、そのニュースの内容をさらに深く理解することができます。
そのような習慣をつけておくと、取引先との会話でニュースの話題が出たとしても、自信を持って話すことができるでしょう。
3-3.景気指標を読む
日経新聞の月曜朝刊には、景気指標が掲載されます。景気指標には、円相場、日経平均、消費者物価指数、GDPなど、景気を判断するための様々なデータが掲載されていますから、必ず目を通しましょう。
そのようなデータに毎週触れ、推移を見ていくことで、景気の動向をつかむことができます。
また、隔週で欧米など海外の情報も掲載されますから、日本の景気指標と比較しながら、世界の情勢を読み取ることもできます。
3-4.データを定点観測する
経済の動向を理解し今後の流れを予測するためには、データを定点観測することも重要です。例えば、この20年ほど日本のGDPは横ばいで推移している一方、中国は毎年10%前後というペースで成長を続けています。
こういった推移を知っていれば、「日本と中国のGDPに差がついていく」という仮説を立てることができるでしょう。
また、消費者物価指数など他のデータの推移を追っていれば、「自分の仮説が合っているかどうか」の検証もできるかもしれません。
従って、日経新聞の記事を読む際は、これまでの推移と現状を理解し、今後の動向を予測することを心がけてみましょう。
そのようなトレーニングを続けていけば、短時間で有益な情報収集ができるようになります。
3-5.自分の言葉で記事の内容をまとめてみる
ある程度日経新聞に慣れ、記事の内容を理解できるようになったという実感が持てたら、自分の言葉で記事を要約してみると良いでしょう。気になる記事だけでも十分ですから、「つまり、この記事はこういう内容」と要約をしていくことで、自分の頭の中が整理され、理解が深まります。
また、記事の内容を簡潔にまとめる能力は、仕事のプレゼンや会議などでも活かすことができるでしょう。
4.日経新聞は日常生活から証券情報まで様々な記事がある
日経新聞と聞くと、企業情報や経済情報など難しい記事ばかりという印象を持つ方もいるかもしれませんが、日常生活に密着した記事もあります。具体的には、消費者の目線に立った記事や新商品、新サービスなどの情報も掲載されているため、ビジネスだけでなく、生活に密着した情報も得ることができます。
経済や産業は、消費者なしでは成り立たないため、難しい内容の経済記事だけでなく身近な情報記事を読むことも重要です。
また、証券情報なども掲載されていますから、株取引をされている方はしっかりとチェックしておきましょう。
4-1.就活生や新入社員にも読むメリットがある
日経新聞を購読していると、社会でバリバリと働くビジネスマンだけでなく、これから社会人として第一歩を踏み出そうとしている就活生にも、新入社員にも大きなメリットがあります。例えば、就活生の方で「面接で最新ニュースについて意見を聞かれたけど、上手く答えられなかった・・・」という経験はありませんか?
日頃から日経新聞を読んで情報収集しておけば、スムーズに返答することができ、面接官に良い印象を与えることができます。
また、新入社員にも同様のことが言えます。
社会に出れば様々な人と出会う機会がありますが、よく話題になるのが最新のニュースです。
日経新聞を読むことで、社会人として必要な情報を自然に得ることができますから、自信を持って取引先の方や上司と会話できるはずです。
5.就活生におすすめの読み方
このページの冒頭で、日経新聞を読むポイントとして「何のために日経新聞を読むのか」をハッキリさせることが重要だと説明しました。これから社会に出ようと就職活動している学生の場合、次のような目的で日経新聞を読んでいる方が多いのではないでしょうか?
社会の最新情報を知る
会常識を身につける
社会の出来事に対して自分の意見を持つ
特定の企業の情報を得る
しかし、自分がどういう仕事をしたいのか決まっておらず、「とりあえず就活に必要らしいから」という理由で何となく日経新聞を読んでいる方も多いでしょう。
しかし、目的を持って読むことは、社会人として必要な知識や経済についての情報を得るために重要です。
そこで、ここからは就活生の皆さんにおすすめしたい日経新聞の読み方をご紹介します。
5-1.気になる記事を毎日保存しておく
毎日1記事でも構いませんから、自分が気になった記事をスクラップしたり、デジタルで保存する習慣をつけましょう。毎日続けていくうちに、自分が保存している記事の傾向が分かってきます。
そうすれば、関心のある分野を理解することができ、志望業界を定める上で役に立つでしょう。
また、保存する記事についての感想をまとめておけば、自分の考え方が見えてくるため、自己分析をする際にも役立ちます。
5-2.企業面には必ず目を通す
日経新聞の企業面には、上場している大企業から中小企業、ベンチャー企業まで様々な企業の情報が掲載されます。そのため、就活生であれば企業面には必ず目を通しましょう。
既に入社したい企業が決まっている方であれば、その企業の情報が得られるかもしれません。
また、他に魅力的な企業が見つかって、就職活動の幅が広がる可能性もあります。
一方、志望業界が決まっていない方であっても、企業面を通してトップの考え方を知り、様々な業界の情報を得ることで、就職活動の方向性が見えてくるでしょう。
5-3.過去・現在・未来を意識して読む
より細かいポイントになりますが、過去・現在・未来を意識して記事を読むことも重要です。日経新聞の記事は、リードに現在のこと(事実・結論)が書かれており、その後に過去のこと(これまでの経緯)、そして未来のこと(今後の予測)が書かれています。
一見複雑に見える記事であっても、「どこに何が書かれているのか」という点を意識しながら読むことができれば、全体像が理解しやすくなるでしょう。
そのような読み方ができるようになれば、他の記事やデータとの関連性も自然と意識できるようになり、「今後経済がどう動いていくのか」という予測が立てられるようになります。
6.金融を理解するための読み方
一般投資家で日々の金融情報を追いかける方も増えてきていますが、金融面には経済面以上によく分からない単語が出てきますし、株式欄を理解するための知識も必要になります。実際に「株式投資など金融の知識や情報を得たい」と考えてよんでいる方のために、ここからは金融や投資について理解するための読み方について解説していきます。
6-1.株式欄の見方を理解しよう
株式欄には、証券取引所で売買されている銘柄の情報が掲載されています。内容を理解するためには、株式欄で使われている用語の意味を知っておく必要がありますから、まずはそこから見ていきましょう。
用語 | 意味 |
---|---|
始値(はじめね) | その日、最初に成立した値段 |
高値(たかね) | その日、成立した値段の最高値 |
安値(やすね) | その日、成立した値段の最安値 |
終値(おわりね) | その日、最後に成立した値段 |
前日比(ぜんじつひ) | 前日と終値と当日の終値を比較した数値 (△:値上がり ▲:値下がり −:前日はまたは当日取引なし) ※ウリは買い注文に対して売り注文が多過ぎるために取引が成立しない状態・カイはその逆 |
売買高(ばいばいだか) | その日、売買が成立した株の数 ※売買高が急に増えた銘柄は投資家の注目を集めている |
その他、銘柄によって売買高の単位が異なる点にも注意が必要です。
日経新聞の株式欄には、「売買単位」にA:100株(100口)、B:1株(1口)などの記載がありますから、銘柄の前に付くアルファベットと見比べて判断してください。
なお、高値や安値の数値が白抜きなっているものは、その年の最高値あるいは最安値を意味します。
6-2.決算発表の記事を読み解くポイントは3つ
株式投資を行っている方にとって、決算発表は重要なデータです。保有銘柄や興味のある銘柄だけでなく、相場動向や今後注目の銘柄もチェックできますから、必ず目を通しておきましょう。
日経新聞の場合、投資・財務面に決算情報が掲載されますが、その情報を株式投資の判断に活かすためには、3つのポイントがあります。
サプライズのある決算ニュースを探す
自分が良く知らない銘柄や大きな変化があった銘柄に注目してみましょう。今後の見通しが明るそうであれば、新たな投資先となるかもしれません。
「従来予想と比べて」というキーワードに注目
売上高や営業利益が予想より増えているのであれば、好材料と判断できます。例えば、「前年比マイナスだが、従来予想より利益が増加」とあれば、前年より利益が減ったものの、従来の予想よりも利益が増えているため、上方修正と言えるでしょう。
「予想より利益が増えたのか減ったのか」という点は、株価に大きく影響しますから、その後の投資判断を下す際にも重要です。
中間決算で「通期の見通しは」とあったら必ずチェック
投資家にとって、「この先どうなるか」ということは非常に重要ですから、中間決算で「通期の見通しは〇〇」とあったら要チェックです。通期の業績が良くなるだろうと予想される場合、株価は上がりますが、逆の場合は値下がりもあり得ます。
6-3.WORLD MARKETで金融市場の動向をチェック
日経新聞の1面には、「WORLD MARKET」というコーナーがあります。このコーナーには、日経平均株価、NYダウ、円・ドル、円・ユーロ、ドバイ原油、長期金利という非常に重要な6つの指標が載っていますから、必ずチェックしておきましょう。
そうすることで、日本だけでなくアメリカの動向も知ることができますし、為替や原油価格、国債のマーケットなど、様々な分野の推移が分かります。
そのデータを関連付けて、今後の仮説を立てることができれば、ビジネスパーソンとして一目置かれるかもしれません。
6-4.M&I面で生活に密着した情報をゲット
株価や為替の動向だけでなく、より生活に密着した情報が必要な方は、M&I(マナー&インベストメント)面を読んでください。M&I面には、厚生年金保険料や所得税のニュース、税制改正による家計への影響など、暮らしに密着したお金の情報が取り扱われています。
その他にも、税金や家計管理などのコラムが掲載されており、身近なところで役に立つ情報が満載です。
「広くお金のことを知る」という意味でも、読んでおくことをおすすめします。
7.日経新聞の読み方を伝える書籍
日経新聞を読んだことがある方は、「情報活用や情報収集が上手くできれば、ビジネスマンにとって大きなメリットがある」と感じているのではないでしょうか?しかし、その情報量の多さから、日経新聞を上手く活用できないという方も多いようです。
そんな方のために、日経新聞の読み方を解説した書籍も出版されています。
「日経新聞の記事がいまいち理解できない」、「情報を上手く活用できていない」という方は、次のような書籍を読んでみると良いかもしれません。
そうすれば、「なぜ日経新聞を読みこなせないのか?」、「なぜ情報を活用しきれないのか?」という点が理解でき、効率的な読み方が見つかるでしょう。
7-1.オススメは「日経新聞が読めるようになる本」
「日経新聞の読み方が分からない」という方の多くは、就職活動中の大学生や新社会人ではないでしょうか?そこで、就職活動中の方、新社会人の方におすすめしたい書籍が、「社会人1年目からのとりあえず日経新聞が読める本」です。
日経新聞の記事を読むためには、景気指数や貿易収支など最低限知っておくべき知識があります。
この書籍では、そういった点が分かりやすく解説されているため、日経新聞初心者に最適です。
最低限の知識が身につけば、記事の重要性、面白さを感じられるようになります。
日経新聞は新社会人から経営者などのビジネスリーダーまで、多くの方が購読していますから、社会人なら読んでおきたいところです。
書籍なども上手く活用して、日経新聞を攻略してみてみましょう。
8.電車内での日経新聞の読み方について
忙しい毎日を過ごされている方の場合、通勤中の電車内で新聞を読むことが多いでしょう。出社してからは新聞を読む時間がないでしょうし、帰宅してから読んでもニュースが古くなっています。
限られた時間の中で新聞を読むのであれば、やはり通勤電車は最適です。
しかし、朝のラッシュ時に新聞を読む場合には、周囲に気配りが必要かもしれません。
ここからは、電車内でのおすすめの読み方をご紹介しますから、是非参考にしてください。
8-1.電車の中で読みやすい折り方
狭い満員電車の中で上手く新聞を読むためには、まず新聞を縦に折りましょう。1面が表になるように折ることで、狭いスペースでも簡単に読むことができます。
1面記事を読み終えたら、2面記事の右側が表になるように折り、2面を読み終えた後も同様の作業を繰り返していきます。
このように、縦に新聞を折り、読みたい面が表にくるように折ることが、狭いスペースでも手軽に新聞を読むためのコツです。
また、日本経済新聞には電子版もあり、スマホやタブレットでも記事を読むことができます。
持ち運びも便利ですから、「紙の新聞が邪魔だな」と感じる方は、電子版の購読を検討してみましょう。
8-2.日経電子版の紙面ビューアーがおすすめ!
日経電子版で記事を読むのであれば、紙面ビューアーというアプリの利用がおすすめです。というのは、通常の電子版は1つ1つのニュースが表示されるため、記事全体の概要をつかむことが困難だからです。
しかし、紙面ビューアーを使えば、電子版でも紙面と同じ体裁で記事を読むことができるため、1面の見出しをパッと見て、全体像をつかむことができます。
全体像が分かれば関心のある記事を見つけやすいため、効率よく日経新聞を読むことができるでしょう。
また、記事検索など電子版ならではの機能も有効に利用すれば、限られた時間で必要な情報を集めることができます。
9.新聞を読むための時間を作る方法
「日経新聞をとってるんだけど、読んでいる時間がない・・・」と口にしていませんか?仕事に家事にと忙しい方の場合、新聞を読む時間は意識して作る必要があります。
最後にそのために方法をいくつか紹介していきますので、「日経新聞を買っているだけで、読めていない」という方は、できることから実践してみましょう。
9-1.身近なところに新聞を置いておく
まず、最も重要なポイントは、新聞を身近なところに置いておくことです。例えば、通勤する時にカバンに入れておけば、ちょっとした空き時間に読むことができます。
「読む時間がないから」と諦めて、新聞を自宅に放っているようでは、なかなか読む習慣が身に付きません。
肌身離さずとは言いませんが、常に手の届く範囲に新聞があれば、自然と時間がある時に読む習慣がついていきます。
9-2.朝の時間を有効活用する
人間の頭が最もよく回転する時間帯は、午前中だと言われます。従って、朝の時間を有効活用して日経新聞を読んでみてください。
通勤中でも良いですし、朝食をとりながら読んでも良いでしょう。
日経新聞の記事は、慣れるまでは内容が難しいため、集中していないと頭に入って来ません。
朝の空き時間を利用して、5分でも新聞を読む時間を確保する努力が必要です。
9-3.時間を決めて読む
もう一つの重要なポイントは、あらかじめ時間を決めて日経新聞を読むということです。これは、「朝の8時頃に読む」、「昼休憩の時間に読む」といったように「いつ読むか」を決めるのではなく、「何分読むか」を決めるという意味です。
例えば1日10分程度なら、よほど忙しい方でなければ何とか捻出できるはずです。
ストップウォッチで計測しながら読むなど工夫をすれば、ムダに時間を使うこともありませんし、自然と記事を読む速度も上がっていきます。
是非一度試してみてください。